2019年5月28日火曜日

投資初心者のためのファンダメンタルズ分析


本記事では、ファンダメンタルズ分析について解説してある。特にファンダメンタルズ分析のトレードへの活用法がわからない投資初心者にとっては、非常に有益な情報となるはずだ。

多くのトレーダーは、ファンダメンタルズ分析を難しく考えすぎである。また、中にはトレードには必要ないものと考えているトレーダーもいる。


なぜファンダメンタルズ分析は軽視されるのか?

ファンダメンタルズ分析が軽視されがちな理由は、テクニカル分析の方が理解しやすく、すぐにトレードで使えるからである。

もし、以下の二択があったら、どちらを選ぶだろうか?
1.      プログラムをセットしておけば、全ての作業をコンピューターがやってくれる。トレーダーがやることは、インジケーターが売買のサインを知らせるのを待つだけである。
2.      毎朝、新聞に目を通し、市場のセンチメントを客観的に判断するのが日課である。もちろん、FXの勉強も日々続けなければならない。

おそらく、ほとんどのトレーダーは前者を選ぶのではないだろうか。しかし、残念ながらトレーディングプログラムはすぐに機能しなくなる。

大口投機家はファンダメンタルズ分析を活用

上級トレーダーや大口投機家は、ファンダメンタルズ分析をトレード戦略のコアに組み入れている。彼らの多くは、ブルームバーグ、ロイター通信、ダウジョーンズなどのソースを常にチェックしている。

多くのヘッジファンドや投資銀行は、これらのソースへのアクセスに大きな資金を投入している。つまり、多くの大口投機家(プロトレーダーも含む)は、ファンダメンタルズ分析を非常に重視しているのだ。

一方、個人投資家の多くはテクニカル分析のみでトレードをしている。そして、トレードの世界では、退場していくのは大概個人投資家の方である。

FX市場において、強い影響力を持っているのは大口投機家だ。個人投資家は大口投機家に逆らったトレードをすれば、確実に損失を被る。だから、個人投資家は大口投機家にフォローするのがもっとも安全なトレードとなる。

市場参加者の大部分を占める大口投機家が、ファンダメンタルズ分析を主体にしてトレードをやっているにも関わらず、個人投資家がそれを無視するというのは、いかがなものだろうか。

ファンダメンタルズは直接的に為替相場に影響を及ぼす

次に考えるべきことは、何か材料が出たときの為替への影響である。

例えば、2016年にイギリスがブレグジットの国民投票を行った際、米ドルに対してポンドは一瞬にして20%も下落している。これは、材料に対して直接的にマーケットが反応したケースである。

なぜこのような大きな反応が起こったのかというと、大口投機家がニュースを見てその結果に反応したからである。

市場は不安心理が働くと大きな反応を起こす。特にブレグジットのような高リスクのイベントには極端に反応するものである。

しかし、このような市場の動向を予測するのに、専門的なファンダメンタルズの知識は必要ない。日々、ニュースに目を通していれば、結果によってどのような反応が起こるのか、ある程度予測することができるからだ。

ファンダメンタルズ分析で市場への理解を深める

あるトレードシステムが、バックテストによって機能していることが確認できたとする。早速翌日から使ってみたところ、バックテストの結果とは違い、成績は芳しくない。

そこで、すぐに別のトレードシステムを探し、同じようにバックテストで確認。実際に使ってみると、これまた損失ばかり。そして、次のトレードシステム探し・・・・

しかし、ファンダメンタルズ分析ができれば、このような無毛な努力は必要なくなる。例えるなら、ファンダメンタルズ分析によって目隠しを解かれるようなものである。

為替市場で起こっていることを理解でき、さらに為替の変動要因について分析できるようになるのである。

原因がわかれば自信が湧いてくる

ファンダメンタルズ分析によって、市場で起こっていること、そしてこれから起こり得ることがわかってくると、トレードに自信が湧いてくる。

一つ一つのトレードにおいて、エントリーする根拠が明確であることは、非常に重要である。たとえ、そのトレードがロスカットに終わったとしても、納得できるはずである。なぜなら、失敗に終わった原因を分析できるからである。

全てのトレードにおいて、勝因と敗因の分析ができるようになって初めて、トレード技術が向上し始めるのだ。逆に根拠のないトレードをいくら繰り返しても何も進歩は得られないのである。

ファンダメンタルズ分析は、トレードの根拠を与えてくれる大切な要素なのだ。

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