2019年5月28日火曜日

トレーダーが最低限知っておくべき2つのエントリータイミング


株やFXのトレードで利益を積み上げていくには、自分のトレードスタイルを早急に見つけることが大切である。トレード中のストレスが低負荷なトレードスタイルである。一旦、自分のトレードスタイルを見つけてしまうと、株やFXの利益は激増するはずである。

本記事では、トレンド別のエントリータイミングについて解説してある。


トレンドってなに?

トレンドというのは、価格がトレンドライン(レジスタンスラインまたはサポートライン)をブレイクアウトしながら、レンジを切り上げていく状態のことをいう。上昇トレンドと下降トレンドの2種類がある。

トレンドフォロー型トレーダーは、トレンドが出ているときにトレードを行うことで、優位性が高くなる(逆にレンジ相場は不利になる)。従って、いち早くトレンドが出ていることを察知することが大切だ。

トレンドの有無を確認するためのツールに移動平均線がある。上昇トレンドの場合、移動平均線が右肩上がりになっており、なおかつ価格も移動平均線を下回ることなく右肩上がりになっている(下落トレンドはその真逆となる)。

ブレイクアウトエントリーとプルバックエントリー

トレンドフォロー型トレーダーの場合、エントリーポイントは2か所ある。それらはブレイクアウトとプルバックである。

ブレイクアウトエントリー

ブレイクアウトとは、トレンドラインを超えて価格が動くこと。上昇トレンドの場合、レジスタンスラインを上放れすることであり、下落トレンドではサポートラインを下放れすることである。

ブレイクアウトが認められれば、それはトレンドが継続することを示唆している。そして、そのブレイクアウトのタイミングでのエントリーのことを、ブレイクアウトエントリーと言う。

プルバックエントリー

一方、プルバックとは、上昇トレンドであれば「押し目」、下落トレンドであれば「戻り」のことである。

ブレイクアウトの直後、通常トレンドラインまでのプルバックが生じる。つまり、上昇トレンドであればサポートラインまでの押し目、下落トレンドであればレジスタンスラインまでの戻りが起こる。トレンドラインでの価格の反転を確認した後にエントリーとなる。このようなエントリーをプルバックエントリーと言う。

しかし、トレンドが非常に強い場合、プルバックでのエントリーは困難になる(プルバックが浅くなるため、タイミングを計るのが難しい)。いわゆる、「押し目買いに押し目なし」または「戻り売りに戻りなし」の状態である(前者が上昇トレンド、後者が下落トレンド)。

トレンドに応じてエントリータイミングを選ぶ

トレンドの状態を見極めるために役立つのが、移動平均線である。以下にブレイクアウトエントリーにすべきなのか、それともプルバックエントリーが適しているのかを鑑別する方法をまとめておく。

l  上昇トレンドのとき、押し目が20MAを割ってくるようなら、プルバックエントリー
l  上昇トレンドのとき、押し目が20MAを割って来ないようなら、ブレイクアウトエントリー

下落トレンドは上記の真逆になる。






プルバックが浅く20MAにタッチしてこないなら、次のトレンドラインでのブレイクアウトを狙うのが賢明であろう。

ただ一つだけ例外がある。それは、20MAをわずかに割りながら、もみ合い(レンジ)を形成しているケースである。このような場合、ブレイクアウトエントリーが適している。 



上のチャートの破線で囲まれている部分がもみ合いである。エントリータイミングは、レンジ上限のブレイクアウトである。

まとめ

以上説明してきたことを、今後のトレードに十分活用していただければ幸いである。

先述したように、ブレイクアウトエントリーは浅いプルバック(押し目または戻り)のときに有効なエントリー法である。一方、プルバックエントリーは深いプルバックのときに適している。

さらに、20MAをわずかに割り込みながら、もみ合いを形成している場合、ブレイクアウトエントリーを活用すると良いだろう。

しかしながら、難しいのはトレンドを正確に鑑別することである。そのためには、直近の価格推移からトレンドをある程度推測する以外に方法はない。


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