2019年5月28日火曜日

株やFXのトレードに欠かせない出来高の見方


株やFXのトレードには、様々なインジケーターがあるが、その中でも出来高の分析は重要度が高い。それにも関わらず、出来高をしっかり使いこなしているトレーダーは意外と少ない。

本記事では出来高の活用法、特にブレイクアウトエントリーとプルバックエントリーにおける活用法について解説してある。


出来高って何?

出来高(できだか)とは、市場で取引された売買の合計数のことを言う。例えば、ある会社の株が500株買われ、500株売られたとすると、出来高は1000株となる。

出来高を分析できるようになると、価格(株価)の値動きをある程度予測することができたり、市場の活況度を推察することができたりする。

出来高は非常に重要なインジケーターである。よって、出来高を見ずにトレードすることは、地図を持たずに目的地に向かおうとするのと同じだ。無謀以外の何ものでもない。

出来高が示唆していること

出来高が増加している場合、市場参加者が増えている、つまり取引が活発に行われていることを示している(その逆も然り)。従って、出来高が少ない場合、保有している株を売りたくでもなかなか買い手がつかない可能性がある。

機関投資家の売買動向

出来高を見ることによって、機関投資家の売買動向を探ることが可能である。個人投資家にとっては、非常に重要な情報となる。なぜなら、市場の値動きを作っているのは、他ならぬ機関投資家による売買だからである。

従って、我々個人投資家は、機関投資家の売買動向に逆らうことなく、あわよくばその波に乗るのが得策である。特に、中・長期トレーダー(トレンドフォロー型トレーダー)の場合、大変重要なポイントである。

出来高の急増や急減が認められる場合、機関投資家の売買によるものと判断して良いだろう。決して逆らうことなく、その波にいかに乗るべきかを考えるべきである。

出来高の急増とブレイクアウト

ブレイクアウト(サポートラインの上方ブレイク、またはレジスタンスラインの下方ブレイク)と同時に出来高の急増が見られる場合、「積極的な買い」が入っている証左となる。もし、ブレイクアウトに出来高が伴っていない場合、それは「消極的な買い」であり、大きな上昇は見込めない。

出来高が急増しているかどうかは、以下の2点を見て判断すると良いだろう。
1.      平均出来高よりも多いこと
2.      前日の出来高よりも多いこと

上記2つの条件を満たしていて、なおかつブレイクアウトしているのなら、その上昇は本物と判断して良いだろう。積極的に押し目を拾っていく局面である。

プルバック

サポートラインもしくはレジスタンスラインをブレイクアウトした後、プルバック(戻りまたは押し目)を付けることが多い。

そして、プルバックのとき、出来高はやや減少する傾向がある。特に強い上昇トレンドもしくは下落トレンドの最中のプルバックでは、出来高の減少が顕著となる。

プルバックの後、トレンドラインで反転し始めると出来高は再び増加し始めるのだ(大口投機筋の売買が活発になる)。

マイルールを確立せよ!

株やFXのトレードを既に始めていて、今まで出来高を活用していなかったのなら、ぜひ本記事を参考にして欲しい。出来高から得られる情報が加わるだけで、トレードに対する自信が付くだけでなく、トレードチャンスを見逃さないようになる。

出来高は、エントリーポイントだけでなくエグジットポイントを判断する際にも活用することができる。

例えば、上昇トレンド中にプルバック(押し目)が入ったとき、サポートラインを割り込むのと同時に出来高が増加するようなら、エグジットのサインである。

以上の出来高に関する情報を活用し、自分のトレードスタイルに見合った『マイルール』を確立することが肝要である。

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