2019年5月29日水曜日

投資初心者におすすめはデモトレによるトレードスキル向上


投資初心者が最初にやるべきことは、デモトレの口座を開設することです。そして、テクニカル分析の本を読みながら、様々な手法を試してみてください。本に書かれてあるインジケーターは、ほとんど機能しないことに愕然とすることでしょう。

しかし、投資初心者にとってデモトレでのトレーニングは必須です。テクニカル分析の本に書かれてある手法を一つ一つ丁寧に検証(バックテスト)していってください。

何度も検証を重ねていく内にそれぞれのインジケーターには、長所と短所が混在していることに気づくことでしょう。インジケーターに優劣はありません。大切なのは、あなたにとってもっともしっくりくるものを選ぶことです。

デモトレのアカウント

現在、日本の証券会社のアカウントでは、FXCFD(原油や金)のデモトレ用アカウントを無料で開設することができます。

入金する必要もないので、損失を被ることもありません(リスクゼロ)。しかも、デモトレはライブ(実際の値動き)での取引を行えるので、臨場感も味わえます。投資初心者は、デモトレを何度も繰り返すことで、トレード技術を磨き、マイルールを構築していくと良いでしょう。

デモトレは投資初心者のものだけではありません。ある程度、熟練したトレーダーも新手法や新たなインジケーターを検証するときに必要となります。

l  リスクはゼロ
l  トレードに慣れることができる
l  インジケーターを検証(バックテスト)できる
l  マイルールを構築できる
l  トレード技術を磨くことができる
l  トレードに自信を持つことができる

デモトレでマイルールを構築

テクニカル分析の本でトレード手法を学んだあと、すぐに本番に臨むのは余りにも無謀です。それは、例えるなら、ボクシングのルールを本で勉強してすぐに世界チャンピオンと対戦するようなものです。結果は火を見るよりも明らかですね。

テクニカル分析を学んだら、理論を実践へと昇華させなければなりません。その際に有効なのがデモトレの活用です。

ただ、工夫が必要です。本に書かれてあることをそのまま実行するのではなく、自分なりの理論をそこに加えてインジケーターを微調整していくのです。そうすることで、徐々にマイルールを構築していくことできます。



デモトレはうまくいくのに、実弾トレではうまくいかない理由

デモトレは投資初心者だけのものではありません。プロのトレーダーにとっても、大変役に立つツールです。特にトレードで大きな損失を被ったときには、デモトレでその原因を突き止めることができます。

多くのトレーダーが経験していると思いますが、デモトレではうまくいくのに、実弾トレードでは同じような局面で失敗してしまうことがあります。このようなことは、心理的な要因で起こります。

プロスペクト理論というのを聞いたことがあると思います。プロスペクト理論とは、行動経済学の理論です。人間は、利が乗っているとき「確実な利益を優先」し、損をしているとき「損失の回避を優先」する傾向があります。

例えば、FXトレードで、ポジションを取ったらすぐに利が乗ったとします。しかし、少しでも利が減るとすぐに利確します。微益ですが、少なくとも損失はしていない状態です。微出来ですが、塵も積もれば山となる、ということで徐々に資産を増やすことに成功しました。

ある日、エントリーした途端、思惑の反対方向へと動いてしまいました。このとき、「プラスになったら逃げよう。最低でもプラスマイナスゼロ」という思考が働きます。「損失の回避を優先」したからです。

しかし、ポジションは無常にもどんどん逆方向へと伸びていきます。気づいたら、大きな含み損を抱えていました。決済しなければ少なくとも損失は確定しません。だから含み損が増えてもひたすら耐えます。そして、証拠金が足りなくなりにっちもさっちも行かなくなり、損切りをします。これがコツコツドカン(損大利小)のメカニズムです。

身に覚えはないでしょうか。ほとんどの投資初心者が犯す間違いです。そして、トレーダーの多くがこのパターンで退場していきます。

大切なのは、デモトレであっても実弾トレだと思ってトレードすることです。その際、自分の心理状態を観察してみてください。きっと、プロスペクト理論通りの反応を示していることでしょう。

しかし、損小利大を目指すにはプロスペクト理論に逆らう必要があります。つまり、損失はすぐにロスカットを行い、利益は限りなく伸ばしていくのです。「言うは易く行うは難し」ですが、まずはデモトレで感覚を養い、実弾トレでは小ロットから慣らしていきましょう。

デモトレで新たな通貨に挑戦

FXでは通貨ペアごとに動きの癖が異なります。ドル円で通用したルールが、ユーロドルではまったく役に立たなくなります。もし、別の通貨ペアでのトレードに挑戦するなら、その場合もデモトレから戦略を練るのがおすすめです。

デモトレによって、自分にもっとも適した(ストレスの少ない)トレード手法を探ってください。1回のトレードのロット数、利用するインジケーター、メインで使う時間足など、条件をいろいろ変えて試行錯誤を繰り返しましょう。

大切なのは、先述したようにもっともストレスの少ない手法を見つけることです。

デモトレでトレード技術を磨く

マイルールを決めたら、次にやることはトレード技術を磨くことです。エントリーするポイントを微調整して、もっともリスクが小さいエントリー法を見つけてください。

トレードの勝敗は、エントリーポイントでほぼ決まると思ってください。特にスキャルピングやデイトレの場合、素早い反射神経が必要とされます。エントリーポイントが少しずれただけで、リスクリワード比は大きく変わってしまいます。

デモトレで投資初心者はトレードに慣れることができる

投資初心者は、FX市場の値動きがどのようなものであるか、何もアイデアがありません。まずはチャートを眺めて特定の通貨ペアが、どのような値動きをするのか観察してみてください。

テクニカル分析の勉強中であったとしても、デモトレを見ながら値動きを分析してみてください。そのようにすることで、少しずつ理論と実践の橋渡しができてきます。理論が「生きた智慧」へと昇華されていくのです。

また、別の通貨ペアの値動きも観察してみてください。通貨ペアによって、まったく異なる値動きをすることに気づくことと思います。

デモトレでマイルールに自信を持てるようになる

デモトレによって、マイルールの微調整やトレード技術を磨くこと以外にも、マイルールの検証を何度も繰り返すことにより、自信が持てるようになってきます。

マイルールに自信が持てるようになると、損切りや利食いの判断に迷いはなくなり、負けトレードであってもストレスはほぼなくなります。

マイルールに自信が持てない状態で実弾トレを行ったら、必ず判断に迷いが生じます。特に「利食い」と「損切り」に一瞬の迷いが生じた場合、それが致命傷となる可能性もあります。

デモトレによって、マイルールに自信が持てるまで、何千回、何万回と検証を重ねていってください。

まとめ

l  デモトレであっても、実弾トレと同じように資金管理を行うこと
l  デモトレであっても、実弾トレの場合の心理状態を想定すること
l  デモトレにより、エントリーするタイミングを何度も練習すること
l  デモトレにより、エグジットと損切りのタイミングを何度も練習すること
l  デモトレにより、マイルールに自信が持てるようになるまで検証を繰り返すこと

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